法人本部目的と理念

ハンディーがあっても
一人ひとりが自分色に輝いて、豊かな人生を送れる。
そんな願いをみんなでつなぐ。

社会福祉法人なないろは、「障害があっても地域で暮らし働きたい」というあたりまえの当事者と家族の願いを実現するために設立された法人です。障害のある人とその家族の願いに応えて、障害があっても、人としてあたりまえの暮らしができる地域づくり、社会づくりを行うことを目的としています。

私たちの仕事は、障害のある人の生活と労働をはじめとしたあらゆる権利の保障のために、必要となる最善の取り組みをするために高い専門性が求められます。障害は本人の取り巻く環境によって重くも軽くもなり、職員も環境要因であることから職員は常に専門職として利用者にとって障害を軽減する働き掛けを心掛けることが求められています。

障害のある人が地域で安心して暮らすためには、地域社会が障害に対する正しい理解を持ち、当事者を受け止められる関係づくりが必要で、職員はそのような地域づくりのための重要な役割を担うことも求められています。

福祉制度によって障害のある人の生活は大きく変わります。安心して地域で暮らし続けられるようにするためには、現状の福祉制度の内容の知識と合わせて、障害のある人の願いに応えた制度になるよう、制度の改善を障害のある人と共に求めていくことも必要です。

このように社会福祉法人なないろの職員は、「一人ひとりの利用者の権利保障のため、労働を通じて利用者が持っている力を発揮し社会の大切な一員として最大限の自己実現が図られるような環境を整え、本人の意思に基づき必要な支援を行うこと」、「地域の中で本人の意思を最大限に尊重して、自己決定に基づく暮らしを築くこと」、「社会の中であらゆる権利が保障されるように、制度政策が本人参加のもとで改善されるよう働きかけること」など、目的の実現に向けて、積極的かつ主体的な様々な取り組みが求められています。

これらの実現のためには、まず、職員自身が、一人の社会人としても地域住民としても高い人権意識を持ち、障害のある人の抱える様々な課題を明らかにして、利用者と共に課題の解決のため、豊かな人間性と豊富な知識と経験が必要です。また、障害のある人の権利保障とその実現の取り組みは、利用者を主体としながら、職員集団全体の英知の結集と不断の努力によって行われるべきです。職員集団全体の質的向上を図るためには、職員一人ひとりが日常的な研鑽を重ね、真摯な態度で職員相互の信頼関係づくりをすること、利用者の最善の取り組みを求めることを中心とした徹底的な議論に基づく実践と総括を繰り返すことで実現します。

社会福祉法人なないろは、これらの目的の実現のために、不断に努力して、障害のある人のあらゆる権利が保障されるように、障害のある人と共に地域や社会を変えることを目指しています。